2008.04.24 Thursday

星屑の欠片

 咲いて
 散って
 生まれて消えて
 瞬いて
 誰にも知られずさらららら

 哭いて
 果てて
 おどけて揺れて
 またねって
 小さな輝きららららら

 満天の
 星空に
 紛れて消えて
 さようならきらり星のむこう

2008.04.24 Thursday

Green Planets

双子が経営するガーデニングアドバイザの店。屋上緑化のアレンジもやっている。
藤枝 朋(ふじえだ とも):姉。引込み思案なドリーマー。草木とお話しちゃうようなタイプ。
藤枝 晶(ふじえだ あき):妹。きっちりとデザインしていくタイプ。
店名の「Planets」は、2人の名前に「日」と「月」があるから。
でも、ガーデニングの店なので、「Plants」とよく間違われる。
元々、晶が建築会社に就職、朋は花屋で働いていた。ある家の新築の際に、庭をどうしよう・・・という話になり、晶が「うちの姉、ガーデナーやってますから相談してみます?」と提案。
個人宅のガーデニングを受け持ったことからスタートしている。
現在ではプランニングを晶が、実際のガーデニング作業を朋が担当。
ただし、「作業中はどなたも屋上に来ないこと」を条件にしている。
ある日、お得意様のA社の屋上のメンテナンスに行くと、給水塔の上で寝ている社員がいた。




 芝生は人が座ったときのことを考えて、柔らかめの種類を。疲れをとる効果をもたらしてくれる青色の花を中心に、季節の花をバランスよく配置する。元気に葉っぱを広げてくれるアイビーを周囲に植える。出入口からのアプローチには別世界に誘うように少しだけアーチを作り、藤とバラを絡ませる。
「みんな、今日も元気ね」
 陽当たりのよい屋上庭園。光を充分に浴びた草花が風にそよぎ、甘い香りを漂わせている。
 一ヶ月に一度の定期メンテナンスのために安積物産ビルの屋上にやってきた。ここは朋が始めて一人で手がけた屋上庭園だったから、愛着もひとしおだ。
 蛇口にホースを繋いで、キュッとコックを捻る。水のシャワーが陽光を受けて煌めく。角度を変えると人工的にだが虹ができる。

2008.04.24 Thursday

■He's not there.

 どうして、いつも。
 オレはそこにいないんだろう。

 一番大切なものを。
 この手で、守りたいのに。



 佐藤刑事と高木刑事が乗り込んだヘリが、貯水ダムの上空へとやってきた。
 助かったと安堵すると同時に、もう一人、助けなければならない人のことを想った。
 燃え盛る炎の中で、何も知らずにパイプオルガンの響きと、バイオリンの音色と、甘美な歌声に酔いしれているのだろう。
 コナンがいないことを、少し気にしながら。
 いや。その辺は、灰原あたりが適当に誤魔化してくれているかもしれない。そうであってほしい。
 何も知らずに、恐怖や不安を感じずに済むのであれば、それでいい。
「・・・蘭さんのことが心配?」
 先ほどまでは饒舌に犯人を推理していたのに、突然、黙り込んだオレに佐藤刑事が笑いかけてきた。推理のときは小学生のコナンが言うことも誰よりも耳を傾けてくれるけれど、やはり、子供扱いだ。安心させようとしているのがわかる。
「う、うん・・・」
「大丈夫よ。警察も消防も、みんな一生懸命やってるから」
 一生懸命、精一杯。
 それ以外に言い様がないことはオレ自身が一番わかっている。
 いつもそうだ。
 危険な目にあうのは、どうして蘭なんだ?
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