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2009.01.26 Monday

好きです、何があっても

仕上げようぜっ!
「五十嵐、面会だ」
「え? あ、はい」
 呼び出されて不信に思う。
 五十嵐が仙台に来ていることを知っているのは、羽田航空基地の面々くらいのはずだ。もちろん三管本部や本庁には研修の連絡を入れてあるが、その情報が公表されているはずもない。
 会えばわかる。
 そう思って、寮と校舎を結ぶ渡り廊下を歩いていった。
 仙台空港の敷地内にあるという立地から、空港に離着陸する飛行機のジェット音が絶え間なく聞こえている。もちろん、羽田にいたときに比べればその間隔は開いているけれど、ここは東北の拠点となる空港だけに、離着陸する航空機は少なくない。保大卒業後の研修で来ていたときにはなかったターミナルビルは、流線型でガラス張りの近代的な建物だ。遠くにその姿を眺めながら、校舎内に入りロビーに向かった。
 長椅子に浅く座った後ろ姿を見ただけで、それが真田の後ろ姿だとわかった。
 足が止まる。
 真田は見慣れたトレーニングウェアにブルゾンを引っ掛けただけの服装だ。それが、取るものもとりあえず、こっちへ来たと物語っている。
 追って来てくれるなんて、思ってもいなかった。
 でも、真田の姿を見つけた瞬間に、嬉しさが込み上げてきたのも本当だ。
 来てくれた。見捨てられていない。
 そうじゃない。真田のそばにいちゃいけない。そう思って仙台に来たのだ。
 様々な感情が綯い交ぜになって、

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