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2008.10.27 Monday

呪縛設定など。

リスタートって感じかしら?
(親世代)
柳原・柚澤・芳川は、大学の同級生。あいうえお順の学籍番号順で並んでいたため、顔見知りに。
大学の所在地である市町村が新しい施設を建てる際に、デザインやコンセプトなどを一般・企業に広く公募を行った。それを知った柚澤が「1人で全部は無理だけど、みんなで力を合わせて応募してみないか?」と持ちかける。それに乗ったのが、柳原と芳川。そして、柚澤の彼女だった横河貴美(現・柚澤夫人)と、貴美の親友・星野弥生。弥生を除き、4人の苗字が「Y」だったから「ワイズ」
弥生は他校だったこともあり「私は入れない」と言ったけど「名前がYだからおっけー!」と参加。
「ワイズ」として応募した作品が採用された。

それにより、柳原・柚澤・芳川は注目を浴び、他の仕事も依頼されるようになる。
3人の中で、1番、企画力や話術に長けた柚澤が交渉などを担当することになる。
そして「ワイズ・コーポレーション」設立。
学生起業家として話題に。
大学で学んだしっかりとした基礎と新しい感性とを融合させて、古い体制をぶち破っていく。

柚澤と貴美は学生のうちに結婚。
(書類提出して、身内でパーティをしただけの簡単なもの)
大学卒業後、ワイズに務めていたが、出産を機に退職。現在は社長夫人として、パーティなどに同席したり、柚澤のアドバイザー的にもなっている。

柳原と弥生は、貴美を通して知り合い、ワイズで一緒に作業する中で、恋人同士に。
ゆくゆくは結婚するだろうと思われていたが、柳原が趣味でやっている槍ヶ岳登山で行方不明になる。
貴美はその時、2人目を妊娠していたがショックで流産。
その後、弥生も姿を消す。

弥生は槍ヶ岳が見えると言われる、松本市の里山辺付近にアパートを借りていた。
(安曇野からは槍ヶ岳は見えないのです・・・)
そこで、遥を産み育てる。
姉(皐月)にだけは、それを伝えていた。見かねた姉が一緒に住んでいた。
遥の父親については何も言わなかったが、死後にワイズのメンバーが写った写真だけが残っている。



(子供世代)
柚澤家長男・光征。
デザイン関係のセンスはからっきしだったので、経営者としての次期社長候補。
少々ワガママに育ったところがあり、猪突猛進の暴走タイプ。抑え役として幼馴染の正輝(秘書)とワンセット。
今のところ、専務というポジション。
やっている仕事としては、海外に出向くことが多い社長の日本代理人といったところ。そのため、社長がこなしているほぼ全ての業務を把握している。最近は社長からも「お前の裁量でやっておけ」と任されている。

柚澤家次男・知幸。
現在、大学2年生。経営には興味なし。
デジタル世代なのでPC方面に進み、プログラムとかやっている。
物心ついた時にはすでに両親は海外暮らしが多くなっており、親子の絆が薄い。
遥と偶然知り合って、同じプログラマーとして意気投合。時折、遥のアパートに泊まっている。

星野家長女・遥。
母親の死後、学校を辞めて働こうとしたが、伯母・皐月に止められて大学へ進学することに。
当時、皐月は結婚を迫られている人がいて、皐月を自分から開放しよう・・・と、東京に出ることにした。
合わせて、父親のことを調べようという魂胆もあったから。
写真には大学のキャンパスが写っていたから、東京で合致する大学を探し、芸大に辿り着く。
そして、写真に写っていた1人が、ワイズの社長だと知る。
当時からいる教授が「こいつは、卒業生の中で、最も成功した男だって言えるかもな」と。
それは、芸術面でなく、ビジネス面での成功。
ワイズの会社を調べ、もぐりこんでやろうと就職活動開始。SEで採用される。
現在は、大学進学で東京に来た義・従兄弟の昴と2人暮らし。
(皐月の再婚相手の連れ子。血縁関係はないが、慕われてる)



遥と光征。
入社前の3月にあった新入社員研修の折、帰り際に遥が乗ったエレベーターが動かなくなる。
たまたま、そこに光征も乗り合わせていた。
その時は、遥も光征が柚澤の息子だとは知らなかった。
(電気が止まり、暗かったので顔がよく見えていなかったということもある)
事故後、光征は他社との打ち合わせの時間が迫っていたので、正輝に任せてその場を後にしている。
でも。顔を覚えるのが得意なので、1度見た顔は忘れない。
再会したとこ、「あのときの・・・」と覚えている。

遥と知幸。
社会人1年目の1月(大寒の頃)にアパートの前で怪我をして倒れてたのを発見。
「大丈夫ですか?」「すみません。気にしないでください」「でも・・・。あ、うち、このアパートなんです。良かったら傷の手当てだけでも・・・」「お姉さん、あまり簡単にオトコを家にあげちゃダメだよ」「何されるかわからない?」「そう。オトコはみんな狼なんです」「大丈夫よ。私、一人暮らしじゃないから」
そう言って、部屋へ連れて行く。
「ほっといたら凍死するじゃない。大寒なのよ?」「長野じゃないんだから。東京じゃ氷点下になるわけじゃないし。ほっといても凍死なんかしないよ」と昴に呆れられつつ、助けた。
「・・・姉弟ですか?」「え? あ、違うの。従兄弟。・・・といっても、血は繋がってないんだけどね」
たった2人でも、明るい会話のある家庭。温かな食事。
そんな雰囲気が好きで、知幸はその後、時々、ふらりとアパートにやってくるようになった。
昴と同じ年だし、遥と同じプログラマーを目指しているので、仲良くなっていく。



物語のスタートは、遥が社会人2年目になった夏。

ワイズに入社して、社長の柚澤にも副社長の芳川にも家庭があることがわかり、不倫?とか疑う。
もう1人の柳原はすでに死んでいるということで、よくわからない。
自分は何をしたくて、この会社に入社したんだろう?
そんな疑問を抱えながら、日々の業務をこなしていた。
彼等の家庭を壊したいわけじゃない。父親に会って、母に詫びてほしいわけでもない。
ただ、父親が誰で、どんな人なのか知りたかっただけ。
一般社員に社長や副社長のことなど、わかりはしないけど。時折、社内で見かける・・・。
それだけで、なんとなく満足していた。

そんな時、SEとして社長室へ行かなければならなくなった。
仕事だから、断るわけにはいかない。意を決して行くと、社長本人ではなく、光征と秘書の正輝がいた。
力が抜けたけど、とりあえず仕事をこなし、退出。
その後、自分が秘密の場所にしていたところで、光征と会ってしまう。
もしかしたら、この人は自分と異母兄弟かもしれない。そんなことが頭をよぎり、まともに対応できない。

遥が通った小学校は、松本市内でも山の麓にある小さな小学校だった。
過疎化で統廃合が決まり、遥たちが最後の卒業生となり、残った生徒は4月からは少し離れた小学校へ通うことになった。
卒業式の後、同級生6人でタイムカプセルを埋めた。20年後に開けようという約束をして。
木造の校舎は残されていて再利用されていたけれど、老朽化などもあって、取り壊し新しい建物を建てることになった。
だから、20年は経っていないけど、タイムカプセルを開けようと、同級生から連絡がくる。
松本へは帰るつもりがなかったから、最初は断っていた。
でも、光征とのこともあり、「行く」と言ってしまう。

そして、6年ぶりに訪れた故郷で、誰もが過去に囚われたまま生きているんだと気付く。
でも、それを乗り越えなければ、先へなんて進めない。
東京へ戻った遥は、もう一度、光征と向き合うことを決め、父親のこともきちんと調べようと決意する。

社長室に呼ばれた遥は、光征と話すチャンスだと思って出向く。
すると、そこにいたのは社長本人。思いがけない対面に、決意が揺らぐ。
ネームタグで名前を見た柚澤は「昔、同じ苗字の知り合いがいた」と呟く。「よくある苗字ですから」と誤魔化す。「ご出身は?」「長野の松本です。でも、星野の家は軽井沢のほうの出身だと聞いています」
どうせ履歴書などを見られればバレるんだし、と素直に答える。
「そうですか」と懐かしそうな顔をしているので、話をあわせてみる。
「昔の恋人・・・とかですか?」「ははは。そんな甘い関係じゃないよ。親友の恋人だったんだ。もう何年も前に行方不明になってね・・・。今頃、どうしてるんだか」「親友といいますと、副社長?」「いや・・・。ワイズは元々、3人で始めた会社なんだ。もう1人、柳原というのがいてね、彼の恋人だったんだ」「その方は、今?」「・・・死んよ。登山が趣味だったんだが、冬の槍ヶ岳で遭難してね・・・。遺体は結局見つからなかった。君は長野出身だと言ったね? じゃあ、槍ヶ岳は知ってるかい?」「はい。松本は槍ヶ岳登山の玄関口でしたから・・・」「そうか」
話していて、母がなぜ松本に住んでいたのかがわかった気がした。では、自分の父親は柳原という人なのか。
「・・・星野さん?」呼ばれてハッと我に返る。手が止まってしまっていた。
「プライベートなことをお聞きして申し訳ございません」「いや。前ばかり見てきたからね。たまには後ろを振り返るのも大切なことだよ」
仕事に専念して復旧させ、社長室を後にする。調べる方向が見えた。

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