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2008.07.08 Tuesday

傷だらけの僕ら プロット7

●第5章(航Side)
31:いつか強さになる弱さ
怪我への恐怖心を克服するには、実戦をこなすしかない。
テーピングの仕方も教わり、練習前には必ずテーピングをするようにしている。
今までと変わらないのに、翔と話して、やっぱり自分はサッカーが好きだと思った。
翔とまた同じピッチに立ちたいと、今までに無い強い衝動が沸き起こった。
「不安と恐怖は違うからな」修晃さんがそんなことを言う。
修晃さんも怪我に苦しんだ口。
「その足がお前の足なんだ。取り替えは利かないんだし、付き合っていくしかないだろ。
 それに。試合中はプレイのことを考えてたら、怪我のことなんて忘れてるものさ」
確かに、フットサルの試合中、夢中になって足のことなんて忘れてる瞬間がある。
そうか。俺に必要なのは、集中力だ。
この弱さをも強さに変えてやる。

32:強欲に、貪欲に
フットサルの試合に出たら、それを見に来ていたユースチームの監督がいた。
「君、元々サッカーやってた?」「え? ええ、まあ」
「うちのチームに来ないかい? こんなところでフットサルやってるのは勿体ない」
部活に入ろうと思っていたので、ジュニアユースチームに入るか悩む。
修晃さんに相談したら、「上に行きたいんだったら、ユースにしろ」と言われる。
「ただし、周り中がライバルだ。その中で勝ち上ってく自信はあるか?」
「ある」決意を見せて、練習に参加。FWとして、練習に励む。
元々、ゴールへの嗅覚はいいから、貪欲にゴールを狙う。

33:思い知ればいい
チームに、翔のことを知っているのがいた。
「お前、桐生だよな? ○○中へ行ったって話じゃなかったのか?」
「悪いけど、俺、弟の方だから」さらっと答えると、向こうは航のことも知っていたようで。
「ああ、U-12に選ばれなかったから拗ねて辞めたっていうヤツか?
 そんなやつが、今更、のこのこしゃしゃり出てきたってわけか」と嘲笑う。
「勝手に言ってろ」無視状態で素知らぬ顔をする。
どん底見た人間を舐めてんなら、思い知らせてやるよ

34:最良の決断
高松宮杯の予選が始まる。
試合に出て、ゴールを狙う。
その場、その場の一瞬の判断が必要になる。
航は最良の判断で、いつもいいポジションにいる。そして、得点につなげていく。
3試合終えて、5得点。実力で自分の立場を確立させた。

35:密雲から差す光
結局、県予選の決勝戦で負けてしまった。
でも、翔の双子という話題性もあって、コーチ陣の目に留まる。
県のトレセンに選ばれた。
少しずつ、こうやって上に這い上がっていってやる。

36:どうせやるなら、うんと派手に
高松宮杯が終わってから、各県のトレセンから地区のトレセンへが選抜され、
地区対抗戦が行われることになった。
そこで、初めて、翔と航が敵同士となって対戦する。
お互いに相手を知っているから、やりやすくてやりにくい。
だったら。翔と離れ離れになってから身につけた技で勝負してやれ。
試合には負けたけど、注目度はナンバーワンだった。

37:涙が空に還る夜
試合の後、合宿所の屋上で翔と航が話している。
怪我におびえることもなく。
勝ち負けを気にすることもなく(親善試合だったからね)。
心から楽しいと思える試合だった。
「相手がお前だったから、かな」
いつだって。俺を駆り立てるのは、お前なんだな。

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