■ ■ ■ 傷だらけの僕ら プロット3
10:過去は捨てましょう
公立中学校に入学。修晃さんところの居候・凪もいる。
他のサッカーチームだったらしいクラスメイトが、翔を知っていて。
「お前、似てない?」とか言われる。
「さあ? ドッペルさんじゃねーの?」と、凪の受け売りで誤魔化す。
同じサッカーチームだった進藤からは、サッカー部に入らないのか?と誘われる。
「俺はサッカー辞めたから」と断る。
それを聞いていた凪が、あとから「でも、サッカーボール蹴ってたじゃない」と突っ込む。
「俺は、部活のハードトレーニングとかそんなのがしたいわけじゃないんだ。
ただ、ボール蹴ってるのが好きなだけ」
11:一緒にいちゃいけない
進藤は懲りずに誘ってくる。「しつこいな。何度言われても、サッカー部には入らない」
「何でだよ! お前が入れば地区大会突破も夢じゃないのに!」「知るか!」
「・・・翔のせいなのか?」「違うよ。翔のためだ」「わかんねーよ!」
「わかってもらおうとは思ってないよ」
一緒にいちゃいけないんだ。
一緒にいたら、俺はまた、翔を殺したくなる。
12:曲げられない足
あの試合の日。3点目を叩き込んだ後の記憶がない。
(しばらく回想シーン)
気がついたら、航は病院のベッドに寝かされていた。
左足が焼けるように熱い。何だ? 俺、怪我したのか・・・?
まだ朦朧としているところに、誰かの話し声が聞こえてくる。
「・・・が断裂しています。手術で繋ぐことはできますが・・・」
「お願いします!」
「ですが。一度切れると再断裂する確率はかなり高いんです。日常生活をする上では支障はないですが、激しいスポーツは・・・」
「そんな! 航はサッカー選手なんです! 今日だって3得点をあげたんですよ!」
「・・・諦めたほうがよろしいでしょう」
何? 今の話は、俺のこと? サッカーを諦めるって? え? 何? わかんない?
声のするほうへ行こうと、ベッドから降りる。
足をついた途端に激痛が走って、「うわっー!」とその場に蹲る。
声を聞いて、両親と医師が駆け寄る。
「動かない・・・? ねぇ、俺の足、もう動かないの?」
「お前、聞いてたのか・・・?」「父さん! 俺の足はっ?」
「航くん、だったね。私から説明しよう」
アキレス腱断裂と話を聞く。
13:手を伸ばせば絶望に触れる
アキレス腱断裂。それは、サッカー選手としてはもう致命傷だ。
「・・・翔には言わないで」「でも・・・」「お願い」
翔と約束したのに。一緒にあの青いユニフォームを着て、二人でゴールを決めようって。
もうサッカーが出来ないなんて。嘘だろ?
手術して、抜糸が終わって。4日ほどで退院した。
その頃は二人で1部屋だったから。家に帰ると翔が「おかえり!」って満面の笑みで迎えてくれた。
でも。今の航にはそれが苦痛。
しかも、翔はU-12代表に選ばれたという。
14:夜明け前の逃走劇
ある夜、隣ですやすやと眠る翔の首を絞めそうになった。
ハッと我に返って、自分が恐ろしくなる。
そのまま、家を飛び出して修晃さんの神社に行く。
「俺、翔を殺しちゃうところだった・・・。もう翔のそばにいられない」
「航、落ち着きなさい」「サッカーができないなら、死んだほうがましだよ」
「航! 滅相もないこと言うんじゃない!」
「アキレス腱を切っても、克服してJリーガーになっている選手だっている」
「航、本当にサッカーが好きか?」「うん」「どんな辛いことでも耐えられるか?」「うん」
「生半可な努力じゃ出来ないぞ?」「・・・また、サッカーが出来るなら何だってやる」
しばらく修晃さんのところに世話になることになる。
15:意図的なすれ違い
学校にはきちんと通うことを条件にしていたので、学校に行く。
翔の顔を見るのがつらくて、意図的に避ける。
翔はU-12の試合もあったので、しばらく町を離れる。
戻ってきたころには、航もギプスが取れていていた。
そして、自宅の部屋は、それまで二人一緒だったのに、それぞれ別々の部屋になっていた。
「どういうこと?」「これから、生活がずれるし、別々のほうがいいよ」
「もうすぐ6年生にもなるんだし。自立しないと」
16:最低のその下であがく
リハビリは続けているけど、体が思うように動かない。
6年生になって、航は正式にサッカークラブを辞めた。
今の状態でチームに戻っても無理だ。
1年以上、一人で練習を積んできた。
ドリブルしたり、リフティングしたり。そういった技の部分だけなら、十分に回復している。
でも。再断裂への恐怖を拭い去ることができない。
公立中学校に入学。修晃さんところの居候・凪もいる。
他のサッカーチームだったらしいクラスメイトが、翔を知っていて。
「お前、似てない?」とか言われる。
「さあ? ドッペルさんじゃねーの?」と、凪の受け売りで誤魔化す。
同じサッカーチームだった進藤からは、サッカー部に入らないのか?と誘われる。
「俺はサッカー辞めたから」と断る。
それを聞いていた凪が、あとから「でも、サッカーボール蹴ってたじゃない」と突っ込む。
「俺は、部活のハードトレーニングとかそんなのがしたいわけじゃないんだ。
ただ、ボール蹴ってるのが好きなだけ」
11:一緒にいちゃいけない
進藤は懲りずに誘ってくる。「しつこいな。何度言われても、サッカー部には入らない」
「何でだよ! お前が入れば地区大会突破も夢じゃないのに!」「知るか!」
「・・・翔のせいなのか?」「違うよ。翔のためだ」「わかんねーよ!」
「わかってもらおうとは思ってないよ」
一緒にいちゃいけないんだ。
一緒にいたら、俺はまた、翔を殺したくなる。
12:曲げられない足
あの試合の日。3点目を叩き込んだ後の記憶がない。
(しばらく回想シーン)
気がついたら、航は病院のベッドに寝かされていた。
左足が焼けるように熱い。何だ? 俺、怪我したのか・・・?
まだ朦朧としているところに、誰かの話し声が聞こえてくる。
「・・・が断裂しています。手術で繋ぐことはできますが・・・」
「お願いします!」
「ですが。一度切れると再断裂する確率はかなり高いんです。日常生活をする上では支障はないですが、激しいスポーツは・・・」
「そんな! 航はサッカー選手なんです! 今日だって3得点をあげたんですよ!」
「・・・諦めたほうがよろしいでしょう」
何? 今の話は、俺のこと? サッカーを諦めるって? え? 何? わかんない?
声のするほうへ行こうと、ベッドから降りる。
足をついた途端に激痛が走って、「うわっー!」とその場に蹲る。
声を聞いて、両親と医師が駆け寄る。
「動かない・・・? ねぇ、俺の足、もう動かないの?」
「お前、聞いてたのか・・・?」「父さん! 俺の足はっ?」
「航くん、だったね。私から説明しよう」
アキレス腱断裂と話を聞く。
13:手を伸ばせば絶望に触れる
アキレス腱断裂。それは、サッカー選手としてはもう致命傷だ。
「・・・翔には言わないで」「でも・・・」「お願い」
翔と約束したのに。一緒にあの青いユニフォームを着て、二人でゴールを決めようって。
もうサッカーが出来ないなんて。嘘だろ?
手術して、抜糸が終わって。4日ほどで退院した。
その頃は二人で1部屋だったから。家に帰ると翔が「おかえり!」って満面の笑みで迎えてくれた。
でも。今の航にはそれが苦痛。
しかも、翔はU-12代表に選ばれたという。
14:夜明け前の逃走劇
ある夜、隣ですやすやと眠る翔の首を絞めそうになった。
ハッと我に返って、自分が恐ろしくなる。
そのまま、家を飛び出して修晃さんの神社に行く。
「俺、翔を殺しちゃうところだった・・・。もう翔のそばにいられない」
「航、落ち着きなさい」「サッカーができないなら、死んだほうがましだよ」
「航! 滅相もないこと言うんじゃない!」
「アキレス腱を切っても、克服してJリーガーになっている選手だっている」
「航、本当にサッカーが好きか?」「うん」「どんな辛いことでも耐えられるか?」「うん」
「生半可な努力じゃ出来ないぞ?」「・・・また、サッカーが出来るなら何だってやる」
しばらく修晃さんのところに世話になることになる。
15:意図的なすれ違い
学校にはきちんと通うことを条件にしていたので、学校に行く。
翔の顔を見るのがつらくて、意図的に避ける。
翔はU-12の試合もあったので、しばらく町を離れる。
戻ってきたころには、航もギプスが取れていていた。
そして、自宅の部屋は、それまで二人一緒だったのに、それぞれ別々の部屋になっていた。
「どういうこと?」「これから、生活がずれるし、別々のほうがいいよ」
「もうすぐ6年生にもなるんだし。自立しないと」
16:最低のその下であがく
リハビリは続けているけど、体が思うように動かない。
6年生になって、航は正式にサッカークラブを辞めた。
今の状態でチームに戻っても無理だ。
1年以上、一人で練習を積んできた。
ドリブルしたり、リフティングしたり。そういった技の部分だけなら、十分に回復している。
でも。再断裂への恐怖を拭い去ることができない。
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