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2008.04.22 Tuesday

月の呪縛

 部屋に入って最初に目に付いたのは、窓の外に見えるレインボーブリッジだった。
 そういえば、近いんだっけ。
 東京湾を埋め立てた土地に立てられた地上二十階建のビル。夜ともなるとどの方角を見ても地上に散りばめられた光が眩しく輝いている。夜景を背に机に座っていた男が立ち上がった。
「ああ、星野君。いつもすまないね」
「いいえ。しばらくお借りします」
「うん。コーヒーでも淹れてこよう。星野君も飲むだろう?」
「ありがとうございます。いただきます」
 隣接する秘書室に向かう男の背を見送って、星野はキーボードを叩きはじめた。

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