■ ■ ■ 時間を表す言葉
01.彼は誰時=(かわたれどき)明け方のまだ薄暗いとき
02.白白明け=(しらしらあけ)明け方、空が白む頃
03.小昼=(こひる)昼に近い時刻
04.昼中=(ひるなか)昼間・日中または真昼
05.終日=(ひねもす)朝から夕方まで一日中
06.夕間暮れ=(ゆうまぐれ)夕方、薄暗くなった頃
07.大禍時=(おおまがとき)「逢魔が時」の書きもあり。夕方薄暗く、わざわいが起きやすい時刻
08.火灯し頃=(ひともしごろ)夕暮れ、明かりをつける頃
09.暮夜=(ぼや)夜に入ったとき
10.夜半=(よわ)よなか
02.白白明け=(しらしらあけ)明け方、空が白む頃
03.小昼=(こひる)昼に近い時刻
04.昼中=(ひるなか)昼間・日中または真昼
05.終日=(ひねもす)朝から夕方まで一日中
06.夕間暮れ=(ゆうまぐれ)夕方、薄暗くなった頃
07.大禍時=(おおまがとき)「逢魔が時」の書きもあり。夕方薄暗く、わざわいが起きやすい時刻
08.火灯し頃=(ひともしごろ)夕暮れ、明かりをつける頃
09.暮夜=(ぼや)夜に入ったとき
10.夜半=(よわ)よなか
時告ぐる美しい言葉 ■■■
まだ時計のなかった時代にも、人々には『時』の概念がありました。
空を廻る太陽や星々から、また変わってゆく空の色から
一日の流れを読みとったのです。
いにしえの人々が美しい言葉で告げた「時」・・・
そんなゆったりした頃に思いを馳せながら。
■明の時
太陽がつくる影から、人は時を知ろうとしました。
それが最古の時計といわれる日時計です。
ですから一日の始まりは太陽が昇るとき。
季節によっても大きく違うその始まりは
ひょっとしたら生き物の本能には
あたりまえの時間感覚だったのかもしれません。
曙 〜あけぼの〜
「あけほのか」つまり、ほのかに明けるということからきた言葉です。
しらじらと夜が明け始めることから「朝明け」「明け初める」とも言います。
ここから転じて「時代の曙」など、ものごとの始まりを示すことも。
春は、あけぼの。
やうやう白くなりゆく。
山際すこし明かりて、
紫立ちたる雲の細くたなびきたる。 (枕草子)
明けの明星 〜あけのみょうじょう〜
明け方、東の空にまたたくひときわ明るい星、金星の呼び名です。
この時間帯は朝日が十分でない薄暗いときなので
人の顔がまだはっきり見えません。
そこで「彼は誰星」(かはたれぼし)の異名もあります。
夕暮れ時に見える金星は「宵の明星」(よいのみょうじょう)といわれます。
有明け 〜ありあけ〜
陰暦十六日以後、月が沈まないままで夜が明けることです。
この明け方にまだ残っている月を「有明けの月」「残月」といいます。
有明けのつれなく見えし別れより
暁ばかり憂きものはなし (壬生忠岑)
●時の流れを楽しむ・・・香時計
江戸時代に流行した香時計。
灰を敷き詰めた四角い盤に筋をつけて香を埋めます。
端から火をつけ、香の燃えた道筋から時を読みとりました。
香は燃焼スピードが長いうえに一定で
その香りも楽しめるとあって人気に。
ちなみに、かつて芸者遊びの代金を「線香代」といいましたが
これも線香1本(約30分)を単位に
「何本燃え尽きたのでいくら」と計算していたことからきています。
■夜の時
太陽が沈むと、西の空には一番星が輝きます。
刻々と色を変える空を眺め、昇ってくる月を愛でる。
まるで過ぎゆく一日を名残惜しむように。
そして現代よりもずっと濃い闇が広がる夜
見えないものへの畏れがそこにはあったに違いありません。
誰そ彼時 〜たそがれどき〜
今では「黄昏時」のほうがおなじみの夕暮れ時を表す言葉。
灯りのあまりない昔は、夕暮れてくると人の見分けがつけにくく
「誰そ彼は」と、問いかけたのでしょう。
ちなみに夕顔は黄昏草、ホトトギスは黄昏鳥の異名があります。
●黄昏時には何かに出逢う・・・逢魔が時(おうまがとき)
薄暗い黄昏時に、何か良くないことが起こりそうな胸騒ぎを感じる。
それが逢魔が時です。
これから活動を始める闇の住人、魔物たちに出くわしてしまいそうな
そんな不安を昔の人は表現したのかもしれません。
禍々しいことに遭いそうな意味から「大禍時」(おおまがとき)とも。
夕間暮れ 〜ゆうまぐれ〜
日没後の薄暗くなった頃で、真っ暗な夜までのわずかな時を表します。
「暮れ泥む」(くれなずむ)も同じような頃を表す言葉です。
暁 〜あかつき〜
曙よりも少し早い、空が白む直前のまだ薄暗い時刻を示します。
男性が女性のもとに通う「通い婚」の時代には
暁は「別れの時間」を意味しました。
薄暗いよりはもっと暗い時分をさし
夜の終わりの意味で使ったようです。
よひと夜おきあかし待ちて暁がたに (枕草子)
●時の言葉豆知識 「彼は誰」VS 「誰そ彼」
明け方に見える金星を明けの明星、別名「かはたれ(彼は誰)星」といいます。
夕方の金星は宵の明星のほかに「たそがれ(誰そ彼)星」とも。
つまり明け方は「彼は誰」、夕方は「誰そ彼」と言葉の順序が逆。
明け方はこれから明るくなるのでゆっくりと「彼は誰ぞ」とゆるやかに尋ね
夕方はすぐ暗くなるので気持ちが急いてまず最初に「誰ぞ」と尋ねるのだとか。
どちらも人の顔がわかりにくい時間帯で似ていますが
これからあたりがどうなるかで、問いかける気持ちも違うというわけです。
まだ時計のなかった時代にも、人々には『時』の概念がありました。
空を廻る太陽や星々から、また変わってゆく空の色から
一日の流れを読みとったのです。
いにしえの人々が美しい言葉で告げた「時」・・・
そんなゆったりした頃に思いを馳せながら。
■明の時
太陽がつくる影から、人は時を知ろうとしました。
それが最古の時計といわれる日時計です。
ですから一日の始まりは太陽が昇るとき。
季節によっても大きく違うその始まりは
ひょっとしたら生き物の本能には
あたりまえの時間感覚だったのかもしれません。
曙 〜あけぼの〜
「あけほのか」つまり、ほのかに明けるということからきた言葉です。
しらじらと夜が明け始めることから「朝明け」「明け初める」とも言います。
ここから転じて「時代の曙」など、ものごとの始まりを示すことも。
春は、あけぼの。
やうやう白くなりゆく。
山際すこし明かりて、
紫立ちたる雲の細くたなびきたる。 (枕草子)
明けの明星 〜あけのみょうじょう〜
明け方、東の空にまたたくひときわ明るい星、金星の呼び名です。
この時間帯は朝日が十分でない薄暗いときなので
人の顔がまだはっきり見えません。
そこで「彼は誰星」(かはたれぼし)の異名もあります。
夕暮れ時に見える金星は「宵の明星」(よいのみょうじょう)といわれます。
有明け 〜ありあけ〜
陰暦十六日以後、月が沈まないままで夜が明けることです。
この明け方にまだ残っている月を「有明けの月」「残月」といいます。
有明けのつれなく見えし別れより
暁ばかり憂きものはなし (壬生忠岑)
●時の流れを楽しむ・・・香時計
江戸時代に流行した香時計。
灰を敷き詰めた四角い盤に筋をつけて香を埋めます。
端から火をつけ、香の燃えた道筋から時を読みとりました。
香は燃焼スピードが長いうえに一定で
その香りも楽しめるとあって人気に。
ちなみに、かつて芸者遊びの代金を「線香代」といいましたが
これも線香1本(約30分)を単位に
「何本燃え尽きたのでいくら」と計算していたことからきています。
■夜の時
太陽が沈むと、西の空には一番星が輝きます。
刻々と色を変える空を眺め、昇ってくる月を愛でる。
まるで過ぎゆく一日を名残惜しむように。
そして現代よりもずっと濃い闇が広がる夜
見えないものへの畏れがそこにはあったに違いありません。
誰そ彼時 〜たそがれどき〜
今では「黄昏時」のほうがおなじみの夕暮れ時を表す言葉。
灯りのあまりない昔は、夕暮れてくると人の見分けがつけにくく
「誰そ彼は」と、問いかけたのでしょう。
ちなみに夕顔は黄昏草、ホトトギスは黄昏鳥の異名があります。
●黄昏時には何かに出逢う・・・逢魔が時(おうまがとき)
薄暗い黄昏時に、何か良くないことが起こりそうな胸騒ぎを感じる。
それが逢魔が時です。
これから活動を始める闇の住人、魔物たちに出くわしてしまいそうな
そんな不安を昔の人は表現したのかもしれません。
禍々しいことに遭いそうな意味から「大禍時」(おおまがとき)とも。
夕間暮れ 〜ゆうまぐれ〜
日没後の薄暗くなった頃で、真っ暗な夜までのわずかな時を表します。
「暮れ泥む」(くれなずむ)も同じような頃を表す言葉です。
暁 〜あかつき〜
曙よりも少し早い、空が白む直前のまだ薄暗い時刻を示します。
男性が女性のもとに通う「通い婚」の時代には
暁は「別れの時間」を意味しました。
薄暗いよりはもっと暗い時分をさし
夜の終わりの意味で使ったようです。
よひと夜おきあかし待ちて暁がたに (枕草子)
●時の言葉豆知識 「彼は誰」VS 「誰そ彼」
明け方に見える金星を明けの明星、別名「かはたれ(彼は誰)星」といいます。
夕方の金星は宵の明星のほかに「たそがれ(誰そ彼)星」とも。
つまり明け方は「彼は誰」、夕方は「誰そ彼」と言葉の順序が逆。
明け方はこれから明るくなるのでゆっくりと「彼は誰ぞ」とゆるやかに尋ね
夕方はすぐ暗くなるので気持ちが急いてまず最初に「誰ぞ」と尋ねるのだとか。
どちらも人の顔がわかりにくい時間帯で似ていますが
これからあたりがどうなるかで、問いかける気持ちも違うというわけです。
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