■ ■ ■ 身長差
堂上と郁は公休に連れ立って都心にある大型書店にやってきた。
「わぁ、さすがに近くの書店とは品揃えが違いますね」
「この辺じゃ一番大きい書店だからな」
ビルが丸ごとひとつ、全て書店だ。
「図書館より揃ってたりして」
「んなわけあるか。武蔵野第一図書館は、関東一だぞ。そこらの書店と同じにするな」
「あ、そっか」
じゃあと、集合時間を決めてそれぞれに別れた。
同じジャンルの本も読むが、それぞれ好みの傾向がある。気兼ねせずにじっくりと吟味するためにも、別行動を取る。どうせ最後には同じコーナーに集まってくるのだ。それもわかっているが、何かの時のために取り決めておく。
読書量が多いため、普段は図書館で借りて読んでいるが、気に入った本はやはり手元に置きたい。結局は本好きなんだなと苦笑しつつも、本棚の間を行ったり来たりし、めぼしい本を物色する。
どんなに読書好きとはいっても、一人の人間が生涯に読める量などたかが知れている。ここや図書館にある膨大な本の中には、誰にも読まれることなく、ただ置かれているだけの本もある。たった一人でも読むかもしれないという目的で作成される本。誰かが読んでくれることを待っている本たち。
こうやって本を眺めていると、それらの本を取り上げていく特務機関の存在が重く圧し掛かる。
「わぁ、さすがに近くの書店とは品揃えが違いますね」
「この辺じゃ一番大きい書店だからな」
ビルが丸ごとひとつ、全て書店だ。
「図書館より揃ってたりして」
「んなわけあるか。武蔵野第一図書館は、関東一だぞ。そこらの書店と同じにするな」
「あ、そっか」
じゃあと、集合時間を決めてそれぞれに別れた。
同じジャンルの本も読むが、それぞれ好みの傾向がある。気兼ねせずにじっくりと吟味するためにも、別行動を取る。どうせ最後には同じコーナーに集まってくるのだ。それもわかっているが、何かの時のために取り決めておく。
読書量が多いため、普段は図書館で借りて読んでいるが、気に入った本はやはり手元に置きたい。結局は本好きなんだなと苦笑しつつも、本棚の間を行ったり来たりし、めぼしい本を物色する。
どんなに読書好きとはいっても、一人の人間が生涯に読める量などたかが知れている。ここや図書館にある膨大な本の中には、誰にも読まれることなく、ただ置かれているだけの本もある。たった一人でも読むかもしれないという目的で作成される本。誰かが読んでくれることを待っている本たち。
こうやって本を眺めていると、それらの本を取り上げていく特務機関の存在が重く圧し掛かる。
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