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2007.11.30 Friday

人にはそれぞれ違った価値観がある。

 病院を出てから、どうやって寮まで戻ってきたのか、ほとんど記憶に残っていない。
 気がついたら、寮の自室にいた。
 よっぽどにやけていたのか。はたまた、よっぽど真っ赤な顔をしていたのか。
 病院から戻った郁が、部屋の入口で立ち尽くしてしまっていたけれど、柴崎は何も言わなかった。
 あれやこれやと突っ込まれるであろうことは覚悟していたのに、郁はふらふらと自分のベッドに倒れ込んだ。
「あーあ。長期ウォッチングが1つ終わったかぁ・・・」
 ぽつりと呟かれたその一言で、自分も柴崎の調査対象だったのだと気付かされた。
「え、それ、何?」
「入隊時からあれだけ毎日、息の合ったところを見せつけられてたんだから。ギャラリーとしては楽しませてもらったわー」
「突っかかってただけなんだけど・・・」
 今、思えば、何て身の程知らずな。
「ことごとく堂上二正のツボを付けるんだから、これが息が合ってると言わず何と言うのよ」

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