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2007.02.04 Sunday

誰も知らない空の彼方 プロット

烏森を封印した。(14歳・16歳の時)
強大な敵が出現する心配はなくなったけれど。烏森の地にはまだ妖が訪れる。
それを退治するために、良守達はまだ夜毎、仕事を続けていた。
(ぼんやりとお月見してたりすることのほうが多いけど)

高校3年になった時音は、大学進学に関して悩んでいた。
良守は、自分の想いを封じて。時音に「好きなように生きろよ」と言う。


01.あの日の空の色
良守(18歳)は、いつものように屋上で寝転がっていた。
見上げた空は、あの日の空に良く似ている。真っ青に、どこまでも澄んでいる。
目に焼きついている、あの空の色。
2人の別れの朝の色だ。

02.キミとボクの分岐点
(しばし、回想シーンです)
時音(18歳)が熱心に勉強していることは知っていた。
烏森を封印し、力を伸ばす必要が無くなってからは、修行よりも図書館に通っているようだ。
だから、これを伝えるのが、俺の役目。
「・・・大学、望むところに行けよ。俺と違って、時音は頭がいいんだし。何か、夢があんだろ?」
自分の想いには、折り合いをつけることが出来る。
特に夢があるわけでもないし。俺はここの地に縛られてもいい。

03.笑顔の奥に隠した本音
時音は東京の大学を受験した。発表はまだだが、きっと合格するだろう。
そして。卒業式。
「今まで、ありがとう。これからは、自分の夢に向かって頑張れよ」
笑顔で見送る。この上なく晴れ渡った空は、時音の門出を祝してくれているのだろう。

04.見上げた空は俺の心のよう
時音が東京へと旅立つ日。
泣いてしまいそうだったから、見送りには行かない。
いつまでも子ども扱いされるのも嫌だし。
その日の夜。久しぶりに1人きりの烏森。
「ちぇ・・・。雨か」雨の日は、妖もあまり行動しない。来たけど無駄足だったかな。
雨は、良守の変わりに涙を流すように、その晩、やむことはなかった。

05.消えてはくれない
あれから、もうすぐ2年が経つ。なのに、思い出は簡単には消えてはくれない。
忘れてしまうには、ここ<烏森学園>には思い出が多すぎる。

06.残酷な天使
正守から仕事を手伝って欲しいと、HELPコール。
「無理。烏森あるし」「おじいさんの許可は取ってあるから」「・・・・・」
ある高校に妖が出るので、調べて退治してほしいとの依頼。
高校なので、大人が出て行くのもなんなので、高校生である良守にお願いしたいと。
「大丈夫。閃も行くから安心して」そういう問題じゃないけど。
「わかったよ。んで? 場所は?」「東京」

07.星のない夜
東京は2度目。1度目は修学旅行だったか。夜の学校に閃と2人で潜入している。
夜なのに辺りは明るくて、喧騒も鳴り止まない。こんなとこで術を使って大丈夫なのか?
屋上に行き、周囲の様子を確かめる。烏森と違って、全てが密集している。外に出すわけには行かないな。
ふと空を見上げて。星も月も見えない。
・・・こんなところで、アイツは暮らしてるんだ・・・。

08.偶然という運命
時音が東京のどこに住んでいるのか知らない。
2年前のあの時。もう2度と会うこともないだろうと思って、連絡先も聞かなかった。
なのに。どうして。
こんなにも沢山の人がいるこの街で。俺達は出会ってしまうんだろう。

09.午前2時のお茶会
真夜中、仕事をしていると、突然、時音がやってくる。(閃もいます)
「ご苦労様。美味しいケーキ、持って来たの」
それは言い訳にすぎないことは、着込んだ装束を見ればわかる。
雪村家の白い結界師の装束。それ、東京に持ってきてたのか?
「時々、夜行のお手伝いさせてもらってるの。一応、術者ですから」
なんだ。兄貴に嵌められたのか?

10.身体中を侵食する
胸に秘めていた想いが溢れる。鍵をかけて、封印していたはずなのに。
これ以上、そばにいられない。
「・・・帰れよ」冷たく突き放すしかない。どうせ、自分は何日かすれば、烏森に戻る人間なんだから。
「仕事の邪魔して、ごめんなさい」逃げ出すように時音は帰る。
「追いかけろよ!」「いいんだよ。・・・これで、いいんだ」自分に言い聞かせる。

11.初めてのメール
(閃?正守?が、勝手に時音に良守のメールアドレスとかを教えていた)
部屋に寝転んで。ぼんやりとしているところに、メールが届く。
まだ、携帯に慣れなくて。やっと開いてみたら、時音からのメールだった。

12.気付けなかったキミの本音
昨晩のことを詫びる文章と。自分を後押ししてくれたことに対する「ありがとう」と。
そして。「離れてはじめて気付いたけれど。良守のこと、好きだった」

13.口吻ける冷たい傷痕
閃(正守?)に電話をして、時音の電話番号を聞き出す。
「・・・会いたい。今すぐ。会いたいんだよ!」マンションの場所を聞いて。全速力で駆けていく。
ドアを開けた時音をそのまま抱き締める。

14.儚い夢
妖は退治したし。その後の魔よけも施した。ここでの仕事は終わり。
もう、戻らなければならない。お互いの『現実』に。

15.未来の約束
最後にもう1度、時音に会いに行く。
「・・・大学を出たら、絶対に烏森に帰るから。それまで、待っててくれる?」
その約束があれば。どれだけだって待てる。
幼い頃からずっと好きで。この年まで待ったんだ。あと数年待ったところで、変わらないよ。

16.レールのない空へ
(エピローグ的)
良守は烏森学園を卒業して。近くのケーキ屋で働いていた。
今でも時折、学園に忍び込んでは屋上で転寝している。

青空のキャンパスに描かれる未来には、レールもルールもない。
青空の彼方には、まだ、誰も知らない無限の未来が広がっている。

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